2007年10月13日土曜日

山を越え

あの山の向こうに、何が在るのか?あの海の向こうに、何が在るのか?
正直、何が在るのかはわかっている。しかも、今は簡単に行ける。テレビからも、ネットからも情報は溢れ、何があるか知ったうえで、足を運ぶ。
素晴らしく都合の良いシステムで、便利な世の中だ。

山を越え、飛騨高山に。日本三大美祭りの高山祭が行われていた。豪華な屋台とアスファルトを埋め尽くす人。古い街並みにも、目を奪われる。

山を越え、郡上八幡に。こちらも古い街並みが素敵。綺麗な水が流れる小路を、魚と共に歩く。柳が風に踊り、川が僕達を誘う。
ボーッと眺める幸せな時間。

静岡に生まれながら、近い岐阜県に今回初めて来た。正直、期待以上に見所たっぷりで、楽し過ぎた。

写真と文章。動画と音声。それは、最高のキッカケだ。

祭の熱。温泉の気持ちよさ。川の流れ。あれやこれや。
そして、それらが醸し出す匂い。

山を越えれば、味わえます。

やり手の友達が前に言っていた。

「今に、パソコンから匂いと感触も、感じれる様になる」って。

一般人の知らない所で進む、最先端の技術は、便利であると同時に、何処か恐ろしくもあり、楽しみであるのと同時に、何かつまらなくなりそうな気がする。

僕達の先祖と言われる誰かが、山を越え、其処に住み、街を作り、文化を生み、オリジナルな生活を育んだ。

せめて、ソレらが醸し出す匂いは、己が山を越え、味わう世の中でいてほしいです。


岐阜県、最高!


0 件のコメント: