2007年11月4日日曜日

地雷を踏んだら…

「地雷を踏んだら さようなら」
という、映画がある。
浅野忠信が主演で、実在の戦場カメラマン、
「一ノ瀬泰造」
を演じている。
長崎県を一周し、佐賀の武雄に戻って来た。
この武雄は、先の一ノ瀬泰造の故郷。
26歳の若さで、亡くなってしまったのだが、生誕60周年という事で、写真展が開かれていた。
ソコに行きたかったので、戻って来た。
「僕自身が、シャッターなんだ」
と、戦火のベトナム、カンボジアでシャッターをきり続けた。
クメール・ルージュの手中にあった、アンコールワットを撮るべく、兵隊にまじり、武器を持たず、カメラを持って進んだ。
死体を見ても、涙が出なくなった彼が、解放された捕虜達が、形振り構わず喜ぶ姿に、号泣したそうだ。
戦場であっても、笑みと喜びはある。
彼の写真は、それに満ちていた。
勿論、目を覆いたくなる写真もあったが、彼の命ソノモノの写真を、見る事が出来、大変嬉しかった。
彼は友人に、こう残し、行く。
「地雷を踏んだら さよならだ。」
地雷が埋められた大地と、砲弾が飛び交う空。
武器を持たず、カメラ片手に彼は行く。
彼は、73年に消息を絶ち、82年にアンコールワットに程近い村で、遺体で発見された。
彼は、戦場で幸せを感じていた。
今日も秋晴れで、太陽が温かい。
幸せを感じて、本日も精一杯生きよう。
それでは。

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