2007年11月5日月曜日

プレゼント


武雄から、筑後川を渡り、柳川に寄る。足湯で計画を立て、熊本入り。大津にて、熊本名物の「いきなり団子」を、君が食べ、阿蘇に向かう。山を登るにつれて、景色が変わる。
黄金のススキが風に揺れ、何処までも広がる。独特の地形と、秋晴れが最高のドライブをくれる。
展望台に寄る。景色で泣いてしまった。様々な景勝地に行き、息をのむ絶景の度、
「これ来年の誕生日プレゼントだから…」
とか言って、ケチろうと企んでいるのだが、今回はそんなつまんない事言わずに、ただ見とれてしまった。
日本ではない様な場所。
その後、紅葉の名所である、菊池渓谷に行く。が、まだ赤くなってはいなかった。でも、綺麗な水と、苔に抱かれた岩や木が美しい。駐車場のおっちゃんが中旬には、良い色になるからおいでとさ。
僕は紅葉を見に行った事が無い。ので、行こうと思う。
夕方には、南小国町に入った。こちらも、「日本で最も美しい村」連合の1つ。しかし、寒い。車の温度計は4度。高地な為、一気に寒くなった。
翌朝、濃い霧の中、震えながら朝食を食べ、出発。九重に向かう。先ほど、紅葉を見た事が無いと言ったが、この九重は寒い為、見頃。よって、初紅葉。本当に綺麗。
「やまなみハイウェイ」
と言う、小国から大分の湯布院までの道があるんですが、素ん晴らしい世界で、ごっ機嫌なドライブでした。
前は、君が
「わぁ、綺麗」
と言うと、
「これ、来年の誕生日プレゼントだから」
と言い、
「やったぁ、ありがとう」
と、ノってくれたのに対し、最近では、
「これ、3年後の誕生日プレゼントだから」
と、逆に言われています。二人共、ケチになりつつあります。
しかし、君という人は切り捨てる人なんです。何を切り捨てるかと言うと、例えば大勢で飲みに行ったとします。君は、会計役を率先してやります。と言うか、僕がやらせます。で、割勘の金額の端数を、君は切り捨てるんです。二人の時もそうなんです。この旅でも、請求される金額の端数が、いつも無いんです。
ので今日、
「切り捨てるんじゃない」
と、言いました。
「一体、お前はどれだけ、切り捨ててきたんだい?」
と。
「たまには、切り上げても、いいんじゃないか?」
と。
「俺なんか、毎回、切り上げてるぞ」
と。
それでも、切り捨てる君を、私は切り捨てたりしない。
むしろ、切り上げて行こう。
寝ます。

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